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大阪 交野 自然素材健康住宅の耐震リフォーム 竣工

大阪府交野市での自然素材健康住宅の戸建耐震リフォーム工事ブログです。
無事に竣工し、素敵なお家に生まれ変わりました。

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健康的な暮らしができる快適な家に生まれ変わらせたい・・・

こちらのお宅は築40年以上の一戸建て住宅で耐震改修・断熱改修・自然素材仕上げ改修を
させて頂きました。建物の大きさは広く、立派なお宅で造りもしっかりとしているお家でしたが、
築40年の劣化や耐震性での不安・冬場の冷え等不満な点も多く、これから新たに生活するに
あたって不安を解消し、安心できる心地よい素敵な家にしたいという想いがありました。
耐震改修では、現行の建築基準法同等の耐震性能を確保し、断熱改修では床・壁・天井へ
断熱材を敷き込み、主要な窓へ内窓サッシを取り付けすることで改善を図り、室内の仕上げに
杉板やしっくい・和紙等の自然素材を中心に使用し、シックハウス症候群やアレルギーなどの
原因物質が発生しにくい環境を造り、心地よい暮らしが送れることを目指して改修工事を
行ってきました。
これまでの工事ブログはこちら⇒https://tanyosha.co.jp/category/kodatereform/katano-myouken-reform

リフォームのポイントとして以下の3点を詳しく書いていきます。

① 耐震性について

こちらのお宅は立派な造りで建物の骨組みとしては比較的頑丈な印象ですが、築40年以上経過し、建物の耐震基準が 1981年5月31日より以前の旧耐震基準であり、耐震性能が心配されるところでした。
まず、耐震診断を行い、リフォームの間取りのご希望に沿った形で耐震補強が行えるように検討しました。
残す部分・新たにやり替える部分というように範囲を想定し、工事費用の面からもできる限り余分な工事をしなくても良いように検討しながら耐震補強計画を進めてきました。
耐震診断での基礎より上部の建物自体の耐震性能を示す上部構造評点と呼ばれる評点は改修前では旧耐震基準ということも あり著しく低い結果が判定され、建物の全体的な構造補強により現行の建築基準法同等の耐震性能を有すると判定される上部構造評点1.00以上となるように土台と柱、柱と梁の接合部に金物補強を行い、筋違にも可能な限り金物補強を行ったのちに、構造用合板を貼って補強しました。

DSCN2034▲耐震金物補強
DSCN2162▲耐震壁補強

 

② 断熱性の改修について

少し山手の住宅地の一角に立地していることもあり、冬場の冷え込みが厳しく、これから新たに暮らしていくには
不満な部分でした。新たに床・壁・天井に断熱材を敷き込み、主要な窓への内窓設置により、温熱環境の改善を図りました。これにより窓の
断熱材には燃えても有毒ガスを発生させず、肌触りもよいポリエステル製のもので、人体への影響に配慮した健康的な素材を使用しています。加えて、床材を熱伝導率の低く保温性能の高い杉板で仕上げてあることも肌触りがよく暖かな空間づくりを手伝ってくれています。

DSCN2125▲断熱材充填
DSCN3438▲内窓設置

 

③ 自然素材仕上げでの改修

内装の仕上げ材に自然素材を使用することで健康的な空間づくりを目指しました。
主な素材としては、床に杉板・壁と天井に漆喰・和紙を使用しています。
杉は柔らかく肌触りがよく香りも楽しめる素材です。たくさんの空気の孔を持つ(多孔質)断面によって暖まると冷めにくく、保温効果があります。この効果により床を素足で歩いても冷えにくいという環境を創ることができます。
実際に体感すると木の温もりややすらぎが気持ちを落ち着かせてくれるように思います。
漆喰には優れた作用があり、抗菌・消臭効果が期待できます。体感すると空気が澄んでいるように感じらるかもしれません。漆喰の種類は骨材(砂)が混ぜられたヨーロッパ漆喰を使用しています。
この漆喰は、テクスチャーにも特徴があり、特に照明器具などの光の加減で色々な表情を見せてくれます。
和紙の特徴として仕上がったお部屋の雰囲気が柔らかく、多少の調湿作用も発揮してくれるため、
落ちつきのある空間づくりができ、和室・洋室どちらにもよく合います。
和紙は自然素材でありビニールクロスのように静電気を発生させないので、壁や天井に埃が付着し、そこにダニのしがいやカビの胞子が発生するのを抑制することができます。
また、和紙は自然素材でありながら、壁や天井のクロスと同じような施工ができるため、他の自然素材仕上げと比較して比較的安価であるという点も魅力の一つです。
これらの自然素材を使用した家づくりを行うことで、シックハウス症候群やアレルギーの原因物質でもあるカビやダニを抑制し、化学物質の放散がほとんどない空間を造り、こうした症状が発生しにくい健康的な環境が創りやすいと考えています。

IMG_2733▲無垢材
IMG_2720▲無垢材
IMG_2764▲漆喰
IMG_2738▲和紙

 

~これからの暮らしにあたって~

完成後のお家は無垢材や漆喰・和紙などの自然素材に囲まれたが気持ちいい空間に仕上がっています。
体にやさしい健康的な暮らしを楽しんで頂けるととても嬉しいです。
自然素材の家に住むことで以前より体調がよくなったり、活動的になったり、
目には見えない部分でもなにか良い変化があるのではないかと思っています。
無垢材の経年変化も楽しみながら毎日快適に過ごして頂けることを願っています。

~各部屋のビフォーアフター~

リビング・和室

古くこれからの生活に不安があったリビングと和室は広々と開放的に利用できる
杉と漆喰と和紙が心地いいリビングと琉球畳の和室に改修しました。
リビングと和室の間仕切建具は天井までの引込建具を入れることで常時は引き込んで
リビングと和室を一体的な空間とし、必要に応じて建具を閉めて間仕切れるようにしました。

改修前 DSCN1133▲Before
IMG_2730▲After

 

00DSCN1554▲Before
IMG_2754▲After

 

応接間⇒書斎

応接間はこれまでのイメージを一新して杉に囲まれた空間に改修しました。
杉の香りが溢れる気持ちいいお部屋になっています。

DSCN1332▲Before
IMG_2713▲After

 

玄関ホール

玄関は一部を残し、杉板と漆喰でイメージを変えました。
玄関に入ると杉の香りが漂い、漆喰の清潔感のある白が開放感のある空間を創り出しています。

改修前 DSCN1077▲Before
IMG_2917▲After

 

1F廊下

廊下は漆喰と杉板で明るい空間へと改修しました。
これまでの薄暗い空間から明るいすっきりとした廊下になりました。

改修前 DSCN1932▲Before
IMG_2844▲After

 

1Fトイレ

1階のトイレは古く劣化の見られたものからやり変えて、新たに杉のトイレ空間へ改修しました。
汚れ面に配慮して、床には石目のフローリングを使用し、腰壁にはキッチンパネルを施工しています。

改修前 DSCN1057▲Before
IMG_2823▲After

 

洗面脱衣室

これまでの洗面所は古く、狭いものでしたが新たにやりかえて広く造りかえ、
漆喰が気持ちいい空間へと改修しました。

改修前 DSCN1056▲Before
IMG_2842▲After

 

浴室

浴室は古くて狭く、タイル貼りの為寒いものでしたが、
浴室全体をやりかえて、広く改修し、ユニットバスを採用しています。
断熱性もあり、暖かく快適に入浴できる浴室に改修しました。

改修前 DSCN1049▲Before
IMG_2822▲After

 

1F和室⇒洋室

1階の北西和室は洋室に改修し、壁・天井を漆喰とし、床を杉板で仕上げたお部屋にしました。

改修前 DSCN1148▲Before
IMG_2810▲After

 

2F廊下

2階の廊下は現状の壁を活かし、床を新たに杉板で仕上げました。
杉の板目が綺麗な廊下へと改修しています。

DSCN1637▲Before
IMG_2900▲After

 

2Fトイレ

2階のトイレは広く快適に利用できる漆喰と石目のフローリングの床へと改修しました。
トイレは収納付の物を採用し、すぐ隣には杉の棚を造り収納もたっぷりトイレとなりました。

改修前 DSCN1088▲Before
IMG_2886▲After

 

2F洋室1

2階の東側の洋室は間仕切りがあり、利用しにくかったものを間仕切りを撤去し、
一体的に広く使える空間へと改修しました。
和紙の雰囲気が柔らかい印象のお部屋へ変更しました。

改修前 DSCN1232▲Before
IMG_2894▲After

 

2F洋室2

2階の中央の洋室は現状のものを活かして、天井と壁を漆喰で仕上げて明るく空気の良いお部屋へと改修しました。

DSCN1625▲Before
IMG_2851▲After

 

2F和室⇒洋室

2階の西側の和室はこれまでの和室のイメージを残しながら、新たに壁を和紙、床を杉板で仕上げて、
イメージを一新しました。和の印象を残しながら洋室へと改修しています。

DSCN1629▲Before
IMG_2864▲After

 

~さいごに~

こちらのお宅は先代様が想いを込めて建てられたお家です。工事中各部の構造の造りを見ていてもそう思いました。
古いお家を取り壊して、新築をするという選択肢もあるかもしれませんが、古くても良い部分を活かして、
新たに希望のお家に生まれ変わらせてあげることももう一つの選択肢です。
リフォームの場合、これまでのお家の歴史を引き継ぎ、引き続きその歴史を重ねていくことができるので、
古いからこそ良い部分を組み合わせたりしながら新築では難しい雰囲気を創り出すこともできます。
そうしたことでこれまでの思い出や先代様の想いも引き継ぐことができるのではないかと思っています。
今回、大規模リフォームを設計させて頂き、このお家の大事な歴史を次の世代に引き継ぐバトンをお渡しする
重要な役割を担当させて頂き大変うれしく思います。
こちらのお宅はこれまでの歴史を引き継ぎ、これからも何十年と住み続けることができます。
またこれからお施主様と共にお家も新たな歴史を刻んでいってくれるのが楽しみですね。
無垢材や漆喰の自然素材に囲まれた空間で、いつまでも健康に楽しい暮らし送って頂けることを心より願っております。

設計者 
一級建築士 高島 悠

 

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