東大阪客坊 大阪平野を一望する家 現地調査
東大阪市での木造新築住宅の工事ブログです。
この度、東大阪市にて新築住宅の設計をご依頼頂きました。
古家を解体して新たに新築するというものでこちらのお宅は築40年程となり、各部に相当な劣化が発生していると考えられました。これからのライフスタイルの変化などを考え、新たに新築することとなりました。
設計にあたり、まずは現地の調査を行いました。現地の立地条件として、問題であったのが石垣擁壁の存在です。
この石垣擁壁は既存建物の築年数と同じく、相当昔に築造されたもので、現在であれば鉄筋コンクリートで擁壁を作り安全性を確保するのですが、当時はこうした石垣擁壁が多く、擁壁としての強度が心配されるところでした。
新たに新築するにあたって安心できる家にするには、この擁壁への負荷をできる限り軽減し、安全性を確保する方法をとらなければなりません。
こちらの石垣擁壁は高さが3mあり、新たに新築することで擁壁に土圧がかかることが予想されるため土圧を低減する方法として、長さ3mの柱状改良体を複数本築造し、硬い地盤面に直接建物の荷重を到達させるように計画しました。
石垣の下部から30度の角度を安息角と言いますが、この30度は土が自然に流れ出す角度の基準とされており、
30度を超えると自然と土が崩れる恐れがあります。今回は3mの柱状改良体を安息角内に納め、硬い地盤面に到達させることで、既存の石垣への土圧による影響の低減を図りました。
大きな心配は解消され、これから設計の打ち合わせへと移っていきます。お施主様の住まい方に併せた設計をさせて頂くと共に3mという石垣の高さと山手沿いである立地条件を活かして眺望を楽しめるような設計ができればと思っております。
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