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【調査~材木搬入】服部緑地「板倉造り」事務所棟移築

大阪府豊中市の服部緑地公園の日本民家集落博物館内での「板倉造り」の事務所移築工事のブログです。
※この板倉造りの建物は、東日本大震災の復興住宅として2011年に福島県いわき市にて建築されていた建物の移築です。

【調査~材木搬入】服部緑地「板倉造り」事務所棟移築

服部緑地「板倉造り」移築の概要と経緯

この度、日本民家集落博物館の事務所棟を板倉造りにて移築工事を行いました。
きっかけは従来、事務所として利用してきた河内布施の長屋門が大阪北部地震・台風21号により被害を受けたためです。
この板倉造りは2011年に東日本大震災の応急仮設住宅として、福島県いわき市で建築されたものです。
ちょうどこの頃に福島県での復興住宅がその役目を終え、解体され移築先が検討されていました。
移築先は今回の日本民家集落博物館の他にも西日本豪雨により被害を受けた岡山県総社市にも新たに応急仮設住宅として活用されています。
このように解体して別の場所で新たな役目を担えるのも木組みで造る板倉造りの魅力です。

服部緑地「板倉造り」移築の概要と経緯01  服部緑地「板倉造り」移築の概要と経緯02

現地調査

まずは現地調査から開始します。
大阪府の文化財センターと服部緑地日本民家集落博物館の館長と交えて建築位置を検討しました。
敷地に高低差があり、また建築位置の地盤下の埋設配管等の有無の調査もあり、今後の工事の進め方をよく検討しておく必要がありました。
建築位置が決定すると確認申請に入りますが、服部緑地内での確認申請という特殊性に加え、移築建物が応急仮設住宅として設計されたもので、
建築基準法の緩和措置を受けている仕様であったため、新たに事務所として使用するには、仕様を変更したり、
造り変える必要がある部分も発生するという点から市役所の許可や確認申請に時間を要する形となりました。

服部緑地「板倉造り」事務所棟移築 現地調査01

 

材木・資材搬入

福島県いわき市で東日本大震災復興住宅としての役目を終えた「板倉造り」が解体され、服部緑地に搬入されてきました。
搬入された材木・資材は10tトレーラー3台に及びました。
解体された材木と共に流し台やトイレなどの各設備も搬入されてきたため、その量はかなりのものとなりました。

服部緑地「板倉造り」事務所棟移築 材木・資材搬入01  服部緑地「板倉造り」事務所棟移築 材木・資材搬入02

埋設物撤去・配線・配管移設

建築地の地盤下に埋まっている埋設物の撤去を行いました。
それと併せて埋設配線・配管の移設・付け替え工事も進めていきます。
地盤下の配線・配管経路状況が判明しないままのため、調査しながら掘削も少しずつ行う必要があり、
慎重に工事が進められていきました。
服部緑地「板倉造り」事務所棟移築 埋設物撤去・配線・配管移設01  服部緑地「板倉造り」事務所棟移築 埋設物撤去・配線・配管移設02

遣り方

現場では、移築工事に向けて建物の位置を決定する遣り方の作業が進められます。
建築位置の他、敷地に高低差があるため、高さ部分に関しても現況の状態をよく確認しておく必要がありました。
建築位置と高さを決定して今後の工事を進めていきます。
服部緑地「板倉造り」事務所棟移築 遣り方

地盤調査

建築工事に先立ち、地盤調査を実施しました。
地盤の強さを調査し、必要に応じて地盤改良を行います。
移築工事に向けての準備が進めらていきます。

服部緑地「板倉造り」事務所棟移築 地盤調査01  服部緑地「板倉造り」事務所棟移築 地盤調査02

 

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