むく材の割れ
【※2016年9月14日の記事を再編集しています。】
おはようございます。
「和みの一級建築士」オカです。
むく材で家を造っていますと、
乾燥して『材の割れ』という現象がどうしても起こってしまいます。
竣工時にはまだ割れが出ていなくても、
人が住んで少しすると割れが入って来る。
しかも、最近の家は昔の家にくらべると気密性が高い上に空調設備も備わっています。
木材は常温の状態で含水率が20%前後が普通と言われています。
空調設備が入ると気乾含水率(きかんがんすいりつ)に達するのが15%を切って
10%近い場合も少なくありません。
◎気乾含水率(きかんがんすいりつ)とは?
大気中に放置された木材が大気の温度条件と湿度条件に対応し,含有水分が平衡(へいこう)に達した状態の含水率。日本では平均15パーセント。標準含水率。
出典:Weblio辞書
割れはますます入りやすい状況になってきています。
そのため、構造材を表にあらわして使う家づくりをする私たちは
「木の乾燥による変形」についてあらかじめ住まい手に説明をしています。
「住み始めて少し経つと、ピキッ、バシッと木の割れる音がしてきます。
それは木の自然な性質で、構造的には問題ありませんから・・」
これまで過去に施工させていただいたお施主さんに会うと、
「本当にそうなのでびっくりしました。木って生きているんですね」
という声を聞くことが多いんです。
木の自然な性質について、顔の見える関係の中であらかじめ説明してあれば、
クレームにはならりません。
「お施主さんは了解してくれてるんですけどね・・・。」
「もっと、木材の割れを少なくすることも考えているんです・・・・。」