建物の耐震性とは
【※2016年9月9日の記事を再編集しています。】
おはようございます。
「和みの一級建築士」オカです。
建物の耐震性とは中規模の地震力では大きな損傷が起きないこと、
また大規模な地震力では人の生命を守るために建物が倒壊しないことを目指しています。
一般的にみんなが思っている耐震性の
建物が地震に対してびくともしないということとはちょっと違うようです。
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建築物における耐震性とは、
具体的には構造を丈夫にし、地震力を受けても破壊しないようにすることです。
耐力壁を配置し、筋交いなどを設けることで、建物の各部分が破壊しないだけの強度を確保する。
建物を硬く強くして地震力に対抗するということなんです。
かつて、あるハウスメーカーのTVの宣伝で、
元宇宙飛行士の方が出てきて地震にあうと、金属製の筋交いが伸び縮みして地震エネルギーを熱エネルギーに変えるというものがありました。
これって耐震という考え方とちょっと違うんですよね。
大地震が来たときに建物は揺れて損傷を受けても居住者の生命はまもるというのです。
これは建物を硬く剛にするのではないのです。
構造体がゆれて
そのめり込み摩擦で
地震力を吸収する
のです。
これを「耐震」ではなく「制震」といいます。
日本の伝統構法の考え方によく似ているんです。
地震に対抗する考え方は「耐震」だけじゃないんです。
建物の構造を硬く剛にする「耐震」は、地震のある地域に建物を建てる以上ある程度自然に湧いてくる発想です。
そのほかに「免震」と「制震」という考え方があり、
これらは、新しい研究成果によってもたらされたものなんです。
建築基準法によっても耐震構造は義務付けられているんですが
現在、「免震」・「制震」は任意に行うこととされています。
このことは法律が技術の進歩に追いついていないんだなと思ってしまいます・・・。
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