【健康住宅なら知っておきたい】シロアリの発生条件を根本から対策。防蟻剤に頼らない予防法。
「森の切り株を食べ土に還す役割を担う」。
自然にとって大切な役割を持っているシロアリでございますが、こと住宅において「シロアリ」の被害・影響は決して見過ごすことのできない大きな問題として立ちはだかってきます。
結論から申し上げますと、このシロアリ「完全に予防できる」と断言することはできません。
それは決して、弊社の「板倉作り」が木材から作られているためではありません。
時としてシロアリはコンクリートすらも食い破り家を侵食するほどに繁殖力が強く強暴な生き物だからです。
本日は弊社が工夫を凝らしている「シロアリ対策」をご紹介していきたいと思います。
Contents
■シロアリは発生してからでは遅い、防蟻対策に力を入れております
対策をお話しするより前、シロアリの生態について軽くご説明させて頂きたいと思います。
まずシロアリの種類ですが、大きく関東や本州に生息するヤマトシロアリ、そして主に九州に生息するイエシロアリの2種類に分けることができます。
前者ヤマトシロアリに比べて、今特に気をつけなくてはいけないのは後者の「イエシロアリ」。
生息地域を九州から本州へと北上させているイエシロアリは非常に繁殖率が高く、その被害も拡大の一途をたどっております。
1度侵食されてしまうと3年にわたり薬剤を散布、「巣」そのものを除去しなくてはならないため、弊社では退治より前「予防」に特に力を入れている次第です。
■シロアリの発生条件を知っておきましょう
さて、弊社のシロアリ対策は被害が出てしまうより前の「防蟻処理」、シロアリの発生条件を潰す「予防策」です。
ここで、シロアリの発生条件を見てみると
・食べ物(柔らかい木材)
・適した温度(北海道などの寒い地域にはシロアリは少ないのです)
・水分
大きくこの3つ、以上の条件が整った時にシロアリは発生いたします。
温度に関してはお住まいの地域によっては如何ともしがたいため、以下に、弊社がシロアリの「食べ物」と「水分」に対し、どのような工夫を凝らしているのかご紹介していきたいと思います。
■シロアリが好まない木材、弊社ではヒノキ材を使用
まず、食べ物。シロアリの大好物は「柔らかい木材」です。
家を作る時、その土台には
・地盤面から1メートルほど駆除の薬を使う
・防腐しにくい木材を床の土台に使用する
などの規定が取り決められているのですが、弊社の自然素材を尊重する板倉作りでは、防蟻剤を使うことを避けております。(理由は後述させていただきます。)
そこで弊社では防腐しにくい、シロアリが好まない硬い材木を使ってお家の土台を施工することで対策を講じております。
選択肢に入ってくる硬い木材としては密度の高い、硬い「ヒノキ」・「ヒバ」・「スギ」などの種類をあげることができますが、弊社が土台に用いているのは、特にシロアリが嫌い、殺菌作用の高い「ヒノキチオール」という物質を含有するヒノキを使用しております。
■「基礎パッキング工法」と「ベタ基礎」により水分を防ぐ
さて次にシロアリが好む「水分」に関しては、家とその土台の間の通風を良くすることと、地盤からの水分を防ぐことで対策を凝らしております。
まず一つ目に、「基礎パッキング工法」という工法をご存知でしょうか?
簡単に説明すれば、住宅の基礎と土台の間に通気口がついたパッキンを挟む工法です。
基礎と土台の間に2センチの通気口を通すことで、床下の通気性が良くなるのです。
そして二つ目に、弊社の住宅の基礎には「ベタ基礎」を採用しているのですが、その基礎と地盤の間に「ポリエチレンシート」を敷き、地中からの水分が基礎に上がることを防ぐことができるのです。
以上の方法で、シロアリを寄せ付ける湿気(水分)を極力防ぐことを心がけております。
■「防蟻剤」を使うことは、は弊社のモットーとかけ離れているため使用しておりません
さて、先ほども軽く触れ、疑問に思われている方も多いと思いますのでなぜ防蟻剤を丹陽社は使わないのかという問題に対して回答します。
その理由は防蟻剤の成分にあります。
ひと昔前までは防蟻剤には「ヒ素」を使用しておりました。
時代の進歩と共に、今でこそヒ素そのものを使用することはありませんが、類似された物質を使っていることが多いのです。加えて、防蟻剤は1度散布してオシマイではありません。
人間にも影響が出てくると考えるのが妥当でしょう。
上項でもご説明した通り、巣をつぶさないことには完全にシロアリを撲滅させたとは言えないため、人体に有害な物質を3年ごとのサイクルに散布しなくてはならないのです。
弊社、丹陽社は「人間に優しい素材」でお住まいと生活を提供したい思いがあるため、防蟻剤に頼らない「予防」に徹底的に力を入れているのです。
まだまだ不確定要素のあるシロアリ、これからも日々研究・対策を怠りません。
今回は弊社のシロアリ対策についてお話をさせていただきました。
だいたいシロアリは5月の連休中を目安に100メートル単位で移動、集団で家を襲い、コロニーを形成します。
しかしながら、シロアリは上記の通り「輸入家具」や玄関先に飾ってあった「植木鉢」などからの発生例もあり、すべての発生条件を挙げていくとキリがありません。
また外来種の「アメリカカンザイシロアリ」は、お家の中でも比較的温度の高い屋根裏に巣を作る事が多く、特記事項としては「水分」さえも必要とせず繁殖をすると言われております。
(未だに弊社も見たことはございません……。)
つまり、今回ご紹介した対策を持ってしましても
「完全に予防ができる」とは決して断言ができないのです
だからといってサジを投げるのではなく、弊社はこれからもシロアリ対策に関しては研究・対策を怠ることはいたしません。
冒頭で申し上げた通り、それは素材が木材だからではありません。シロアリは住宅の種類関係なく襲いかかる天災のような存在であるのです。
丹陽社では、このような自然素材に関するお話や、健康住宅選びで抑えておきたい大事なポイントをより多くの方々に知っていただきたく、気軽なご相談からアドバイスしております。
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