自然素材の家は本当に健康住宅と言えるのか。デメリットも!お客様の声インタビュー!
大阪・滋賀・和歌山を中心に、自然素材にこだわった家づくりを手がけている丹陽社、ブログ担当です。
弊社では定期的に、板倉造りの見学会を開催しています。
そこで聞けるのは、実際に弊社で建てた自然素材の板倉造りに”今”住んでいるお客さまの、率直なご意見です。
その中のお一人である藤木さん(仮名)にお話を伺ったインタビュー続編です。
藤木さんはご自身でお家を建てられる前に、住宅について細かいところまで沢山お調べになったそうです。
自然素材の家、健康住宅の建築をお考えの方、また板倉造りのデメリットを知りたい方には非常に参考になる内容になっています。
■クーラーを使わなくて済むお家
インタビュアー(以下、イ):板倉造りの家に住んで、健康状態は変わりましたか?
藤木さん:風邪を引きづらくなりました。
イ:驚!それは室内の温度によって体が暖かいからでしょうか?
藤木さん:広くて天井が高い家に変わったという、精神的なものもあると思いますけどね。
開放的になれますからね。
うちの家は吹き抜けになっていまして、1階2階があり、ロフトがあり、その上が天井で、天井まで吹き抜けです。
多分7mくらいはあると思います。
夏も涼しいですし、今年はクーラーを入れたのは1日だけです。
イ:クーラーをほとんど使わなかったとはすごいですね。
藤木さん:エアコンが好きじゃないんです。
エアコン嫌いなので、エアコンが無くても過ごせるお家を建てたい!というのが始まりでした。
空気は乾燥しますしね、ちょうど良い温度って調節が難しい。
それで温度調節も部屋単位だから、エアコンのある部屋から出てしまうと暑い。それって理想ではないですよね。
できることなら家全体を一定の温度に抑えたい。
ともなれば全館空調?しかしそうなるとコスト的に現実的じゃないので、
それならなんとか自然の力でできないかと。
■板倉造りのデメリットとは?
イ:では次に、実際に住んでいるからわかる、板倉造りのデメリットについて教えてください。
藤木さん:そやな〜。
あの、ホテルみたいな家を希望されている人には向かないと思います。
見た目的にも。
あと遮音ですね。遮音性は高くないと思います。
この家の建て方は、階の天井が二階の床板を兼ねてるんですね。
天井の上に床板を乗せていて、その間には何もない。
普通の家だったら石膏ボードとかを使うんでしょうけれど、この家に石膏ボードは合わない。
ね?堀田さん(弊社建築士)。
堀田:そうですね。合わないと言うかもったいないですね!
わざわざ入れる必要がないです。
イ:というと、家の中の足音とかが聞こえるということですか?
藤木さん:はい、そうです。家の中の音。
外からの音が聞こえるとか、そういうことはないですよ!
他にデメリットというと、細かいことが気になる人には向かないかなと思います。
例えば床が鳴ったりするときもあるので。その時の湿気の状態が理由だと思いますけど。
こういうことが全部気になってしまう人もいますからね。
■自然素材の家に、防蟻剤を使う!?
イ:そんなデメリットを考えても、板倉造りが良かったということですね!
藤木さん:そりゃあそうですよ!
普通のお家だったら、穴を開けてはいけない柱に穴を開けてしまったとしても、
石膏ボード貼ってしまったらわからないんです。いくらでも隠せる。
外壁との間には断熱材を入れますけど、それがどうなっているかもわからない。
そういう点ではこの家は嘘のつきようがないんです。
それは建てている時に安心できました。
僕の目で見ても理解できる。壁の構造がこうなっているんだとか。
それから、いま一般的に使われている家の建材で、
丹陽社がつくるような家は建てられない。見栄えがどうとかいう話ではなくて。
一般的なお家って、柱に防蟻剤をふりかけているんですよね。
地面から何十cmのところには防蟻剤を含ませた木を使う。
防蟻剤は人間にも悪い影響が出ます。
そして結局、それを何かでカバーしないといけない。蒸散された薬液を人間が吸わないように。
丹陽社の板倉造りは、土台に檜を使っていて、それは防蟻剤を使っていません。
檜の天然成分の中に、虫が嫌う成分が含まれているというのを知ってて使っている。
防蟻剤も何もない時代に、どうしたら良いかと昔の人は考えたんでしょうね。
「適材適所」。それは今の時代でも使える知恵です。
イ:しかし注文をする前に悩んだりしなかったのですか?
藤木さん:悩みましたよ!
地場の工務店がつくっている自然素材の木造住宅があって、最初はそちらにお願いしようと思っていたんです。
「長期優良住宅」という制度があって、その工務店で建てる家はそれを持っていました。
耐震等級は最高の等級で取っていたし、耐震性はいわゆる国土交通省が認定している住宅なんですよね。
なのですごく安心なんです。
板倉の家は長期優良住宅を取ろうと思っても取れないんですよ。
なんでかって言ったら、板倉造りのように筋交いのない構造は耐震基準というルールの中では判断できない。
柱と柱の間は、横の板で繋いでいて、柱と板は釘などで固定していません。
溝に落とし込んでいるだけなんです。
だからギシギシ揺れる。
“基準”の考え方では、こういう家は耐震性がないと判断されるんですが、
ただし、板倉造りは揺れる中で柱と板が摩擦することでエネルギーを吸収して最終的には倒れない。
反対に長期優良住宅と言われる、いわゆる筋交いによって強度を保っている家は、筋交いが壊れてしまうと倒れてしまう。
実際に地震があった時にどうなるかというのは、耐震等級とはまた別の話なんです。
それと、丹陽社の板倉造りの家は防蟻剤を使ってないから、それも長期優良住宅にはならない理由です。さっき言った、地面から何cmのところには、シロアリが来ないように柱を防蟻剤に漬けなさいという決まりがあるから。
イ:!! ということは、言い換えるとその「長期優良住宅」の家は、防蟻剤を含んだ柱を使っているということなんですね!
藤木さん:そういうこと!
僕はただ自然素材の住宅を建てたかったんです。
それから、詳細の見積もりまで出してもらったのですが、
そこにクロスや石膏ボードという項目が出てきて、
「僕はそれはいらないんです。骨組みの家が欲しいんです。」
と伝えたら、結局うちではできないと言われてしまいました。
イ:その「骨組みが見えるそのままの家」というのは、板倉造り以外に他に見たことはなかったのですか?
藤木さん:いやー、それこそ伊勢神宮?もう宮大工に頼むような家ですよね。
イ:そしたら必然的に、丹陽社の板倉造りが残ったわけですね!
藤木さん:そうですね。
あとは土壁の家もどうかなと考えたんですけど、土壁の家は職人さんのコストがどうしてもすごく掛かってしまうんですよね。
となるとコスト的に考えて、板倉造りにしよう!という選択になりました。
藤木さん、ありがとうございました!
いかがでしたでしょうか。
住んでいる人にしかわからない、デメリットから、なぜ丹陽社の家を選んだのかまで率直にお話ししていただきました。
本当の健康住宅にこだわりたい方、自然素材で家を建てたい方、
弊社へのご質問、お問い合わせはお気軽に、こちらよりご連絡ください。
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