板倉造りの家のお施主様から「杉の効果」の記事を教えて頂きました。
いつも大変お世話になっている板倉造りの家のお施主様より、朝日新聞掲載(2019年6月15日付)の記事を教えて頂きました。
この記事では、家に杉を使うことで得られる様々な効果が紹介されていて、とても参考になる内容でしたので少しご紹介をさせて頂きたいと思います。
弊社では木の家「板倉造り」や自然素材リフォームの際にたくさんの杉板を使用して家づくりをしています。
板倉造りは正倉院を例に日本に古くから採用されてきた伝統的構法で、現代の板倉造りは同じ造りの考えの基、現代に合うように応用されたものでスギやヒノキで囲まれた木組みの建物です。その為、杉の効果を家全体から感じることができます。
この記事では「杉」が、人の心や体にとても良い効果を与えるということを紹介しています。
「杉」をよく使用する弊社ではこの効果が大いに感じられる空間を創ることができます。
「杉」の素材の持つ効果として以下の4点が挙げられています。
・大気汚染物質を吸収・吸着
・すぐれた調温・調湿機能
・大きな断熱・保温効果
・香り成分によるリラックス効果
また、「杉」が心身に与える効果としても以下の4点が紹介されていました。
・心を落ち着かせ、リラックスさせる
・アトピー性皮膚炎が軽快する
・熟睡できる
・抑うつ状態が改善する
杉には調湿作用がありお部屋を快適な空間に調整してくれるということは、見学会やブログなどでもご紹介させて頂いておりますが、杉が空気の浄化能力にも効果があるそうで、呼吸器疾患の原因でもある二酸化窒素の吸収量がヒノキの6倍もあり、シックハウスの原因物質を吸着してくれることも確認できたということです。
家の内装に杉板を貼った方の体の変化として、「眠りが深くなった」「風邪を引きにくくなった」「肌がきれいになった」という声があることも掲載されていました。
杉板の空間ではストレス面でも効果があるとされ、ストレスがあると増える「酵素α―アミラーゼ」は杉板のない空間で増え、杉板のある空間では減少し、緊張や興奮で活性化する「交感神経」は杉板のない空間では活性化し、杉板のある空間ではストレスが抑えられ、杉の香り成分でリラックスできるということです。
この杉の香り成分の量に対しても、天然乾燥の杉は100度以上で高温乾燥された杉の2倍以上あり、天然乾燥で製材された杉の香りが如何に高いかということが説明されています。
この記事の中で特に興味深かった内容として、杉の香り成分ががん細胞の増殖を防ぐ可能性があるかもしれないということと、学校の机や椅子が杉板で造られた環境で過ごす生徒の体内では免疫力が高くなると増える物質が多いという研究結果が出ているというところでした。まだまだはっきりと解明できていない部分もありますが、この研究結果は驚きでした。
最近の研究で杉の持つ様々な効果が少しずつ確認されてきています。
杉の持つ効果を利用して、身体に優しく、心に優しく、快適に過ごしたいですね。
■木の性能や性質等について、以下の記事でご紹介しています。
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