杉のはなし 02
おはようございます。
「和みの一級建築士」オカです。
お盆がすぎ、秋の気配を感じてもいい頃なんですが
暑い!
連日36℃を超える暑さです。朝から太陽の熱気を感じます。
外に出ていると耐えがたいものがありますね。
でも、昨日多くの車が走っている中央環状線の交差点で
アキアカネをいっぱい見ました。
近くの田んぼから飛んできたんですかね。
確実に秋は近づいています。
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私たち日本人は針葉樹の白木の肌を好みます。
杉は木肌が柔らかく、しっとりと濡れたような色艶を持ち、木目が変化に富んでいるので
眺めているだけで心が和らいでくるような気がします。
檜は、堅くて肌がきれいだが杉と比べて、木目があまり目立たず変化に乏しい感じがします。
でも、木肌の気品の高さにおいては随一です。
また日本人は、白木の肌を好むだけでなく、時を経てくすんでくる木肌を「さび」という
独自の美意識の対象としてみたりするんです。
日本では、杉や檜は建築の単なる構造材や木製品の材料として取り扱われる一方で
銘木のような美的な素材として取り扱われることが多いようです。
木材規格で一等材は二等材よりも強いわけでもなく腐りにくいわけでもない。
ただ木目がそろっていて、節が少ないという人の感覚によるものです。
それなのに値段の差はべらぼうなものになっています。
つまり、工業材料というだけでなく工芸材料もしくは芸術材料という側面を持っているからですね。
でも最近、数奇屋建築は別として、一般住宅に節の無い集製材よりは
節のあるムク材を使って建てることに違和感がもたれなくなってきました。
自然派志向、エコ志向が浸透してきたからだと思われます。
私も、節有の杉無垢材を床・壁・天井に使っています。
ただ、和室を作る際にはできるだけ節の少ないのを選んで使っています。
梁や柱を刻む際に、どこにどの材木を使うのか、どの面を見せるのか選定します。
これを「木配り」といいます。まさに気配りです。
やはり、杉やヒノキなどの白木は日本の文化そのものなんですね。
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