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木材の乾燥について

木材は乾燥が進むと狂いや反り、割れなどの変形が
起こります。そのため、よく乾燥させることが大切です。

木材は乾燥材したものが良いといいましたが、
その乾燥にも方法について、
天然乾燥と人工乾燥の違いについて考えていきます。

木が含んでいる水分のことを含水率といいますが、
この含水率の目安は20%ほどです。
立木の状態では、200%ほどの含水率があるため、
これを1/10にまで落としていかなければならない
ことになります。

天然乾燥の場合、木材を積み重ねゆっくり時間をかけて
乾かしていきます。
板材などでは数か月、柱・梁などでは何年もかけて
乾燥させることもあります。
ゆっくりと自然に乾燥させることで表面から水分が
失われていくため、表面に割れが発生し、内部に割れが
発生しにくく木材としての強度が保たれ、
木材の風合いが残り、いい香りを放ってくれます。

人工乾燥の場合は、温度の高い蒸気やマイクロ波、
遠赤外線をあてたり、除湿装置を使用したり、
人工的(強制的)に乾燥を行う方法です。
短期間で木材が出荷できる状態にすることが可能な反面、
強制的な乾燥により、木の風合いがなくなってしまう
こともあります。
又、人工乾燥の場合、内部から乾燥が進むので、
外部は割れが少なく見えますが、
内部割れが生じてしまう恐れがあります。
セット温度とよばれる乾燥時の温度が高いと
内部割れの傾向が強くなります。

どちらが適しているかは構法により異なるところが
ありますが、天然乾燥による木の香りの良さは
とても癒されるものがあります。
表面に見える割れなども木の状態が一目でわかるので
天然乾燥をおすすめしたいですね。

   

 

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