廊下と階段の考え方
家の間取りを考える際、お部屋の広さや水廻りの位置を気にすることが多いと思いますがこの間取りの中で意外と重要なのは廊下や階段の計画です。こちらでは、家の間取りを考える際の廊下や階段の考え方について少しふれてみたいと思います。
廊下や階段の位置づけとして部屋やリビングをつなぐ重要な部分で家のへそとも呼ばれ、家の使い勝手に大きな影響を与える部分で暮らし方を考えて配置を検討する必要があります。
上下階をつなぐ役割をする階段の考え方として、住宅の中心となる階段はなるべく家の中心に配置できるとそれぞれの部屋へのアクセスが短くなり廊下スペースをコンパクトにできる傾向があります。
その他にもリビング内に階段を配置すると階段との一体空間としてスペースの縮小を図ることができ、家族の移動がリビングから把握しやすくなります。
階段の形状としては、直線階段・L字階段・コの字(U字)階段などが一般的です。階段のスペースとしてはできる限り一番陽当たりの良い部分は窓のために避けておき、ある程度の光が確保できるように位置を検討していくことが重要です。
加えて考えておきたいのが、高齢になった際に昇り降りしにくくないかということです。階段の勾配がきつすぎたり、踏面の広さが狭いと利用しにくい階段となりかねません。
次に廊下についての考え方ですが、廊下は各階の部屋を水平方向につなぐ役割をしますが、この廊下は長すぎると各部屋への行き来も遠くなり、使い勝手も悪くなりがちです。
そのため廊下はできるだけ短く計画することが望ましいですが、それを実現するためには、各階でのお部屋の配置を廊下を中心に上手く分散させたり、或いは集約して計画することが大切です。
できる限り廊下を短くする計画には先にご説明した階段の配置計画が重要なものとなりますが、建物の中央部に階段を設け、中央部からできるだけ短い廊下で各部屋へアクセスするものとしたり、できるだけ廊下をなくすためにリビングから各部屋にアクセスできるように階段もリビング内に設けたりすることで利用しやすい階段・使い勝手の良い動線が作れると考えられます。
家づくりを考える際はとても多くのことを考えなければなりません。その後の楽しく便利な生活をイメージして間取りの計画をしていきたいですね。
今回ご説明した階段・廊下の考え方は一例ではありますが、ご参考になれば幸いです。
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