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木造住宅の雨仕舞(昔と今の違い)

今、木造住宅は工業製品の性能等の進歩で、家自体の耐久性が向上してきています。
耐久性の高い木造住宅を造る上で重要なこととして耐震性はもちろんですが、雨仕舞についても強いことは重要な条件といえます。この雨仕舞についてですが、昔と今とでは家の造り方や基準によって大きな違いがあります。
こちらでは、昔と今の木造住宅の雨仕舞について造られ方や考え方の違いをご説明できればと思います。

まず、昔の木造住宅(古民家を想定)がどのような造りであったかというと、屋根は杉板等の野地板を貼り、その上に土をのせて瓦を葺いていました。大雨の際には瓦の隙間から土や杉板に雨水が浸入しますが、この土や杉板にある程度雨水を吸収させて雨漏りを緩和していました。外壁については、柱間で小舞を組んで土壁としたり、漆喰の外壁としたりすることと屋根の軒先をできるだけ深くすることなどで対応してきました。この仕様の外壁では柱と土壁などの取り合い部には隙間が生じやすく、大雨では室内に雨水が浸入していたと言います。外壁廻りでもう一つあげられるのが、窓の仕様です。当時の窓は木製の枠に木製の建具という納まりで、木の収縮によって窓廻りに隙間が生じやすく、当時はシーリング等もなかったために建物内に雨水が浸入することがたくさんあったようです。土台廻りについては、雨の影響を考慮してできるだけ床を高くしたり、床下の通風を確保することで湿気に対応してきました。

 

木造住宅の雨仕舞(昔と今の違い)01
▲昔の屋根の葺き方

 

今の木造住宅の雨仕舞がどのように変わってきたかというと、一般的な造りとして、構造用合板などの面材によって箱を造るというようなイメージに変化してきました。この箱の屋根・外壁の表面に防水シートなどをし、屋根葺き材を施工して、外壁仕上げ材を施工することで、雨水から家を守るという考えです。
屋根の葺き土や外壁の土壁のような吸水性をもった緩衝帯はないため、屋根や外壁に浸水が起こらないようにしなければなりません。

 

木造住宅の雨仕舞(昔と今の違い)02
▲今の屋根の葺き方

 

このことからも昔と比べると防水に対する考えが変わっていることがわかります。
今の住宅は天井や壁・床に断熱材を敷設することが多く、屋根・外壁内に浸水してしまうとこの断熱材が性能を発揮できなくなります。そのため、浸水させないという考え方に変化していきました。つまり、昔の住宅では屋根や外壁内に多少の浸水が起こることは許容していましたが、今の住宅では雨水は屋根・外壁内への浸水を許さず、表面で食い止めるということです。

昔の住宅と比べると今の住宅は防水性が高く、確実な施工を行えば、雨漏りのリスクは低くできると考えられます。
防水性の確保において注意したい箇所の一つに開口部廻りがあげられます。開口部は窓サッシなどを取り付ける部分を指しますが、この窓サッシの取り合い部分の施工は適切に行わなければ浸水の危険が大きい箇所です。
窓サッシを取付し、防水シートを施工するのが一般的な外壁廻りの施工方法ですが、この窓サッシ廻りの防水施工を適切に行っていないと何かしらの要因で外壁仕上げ材と窓との取り合い部分に損傷し、浸水のきっかけが発生した場合に家内部に浸水を発生させてしまう可能性があります。そのため、特に窓等の開口部の防水性の確保には注意をした施工が必要です。

昔と今の木造住宅の雨仕舞に対する考え方をまとめると以下のような違いがあげられます。

●昔の木造住宅
大きな屋根によって外壁と窓を雨水から守る
・大雨や台風の際は多少の雨水の浸水は許容していた
・土などの吸水性のある緩衝帯を屋根や外壁に使用していた
・気密性が低かったので、内外が常に通気されていた
・構造体となる木が空気に触れることが多く乾燥していた
・木製サッシが使用され、水密性と気密性が低いことから浸水や隙間風が多かった

●今の木造住宅
屋根が小さい建物もあり、吸水性のある緩衝帯がないことから屋根や外壁の防水性を高め て雨水の浸水が起こりくいようしている
・防水シートなどにより建物を囲うことで防水性を高めるようにしている
べた基礎により地面からの湿気が上がりにくいようにし、床下と基礎の通気には基礎パッキンや通気させない考えの気密パッキンを使用している
・屋根や外壁に水蒸気を排出するための通気層を設けるなどの対策をとっている
・窓にはアルミサッシなどの水密性や気密性のあるものを使用し、浸水や隙間風を発生しにくくしている

このように最近の住宅は、昔の住宅と比較して防水性が各段に向上してきました。
防水性を高めることができるようになったおかげで雨水の浸水を極力抑えることができ、建物の性能や暮らしの安心も確保できるようになっています。ただし、その防水性を発揮するためには適切な施工が必要であり、きちんとした施工をしていないと浸水のきっかけを作る可能性があります。
建物の性能を保ち、長く安心して暮らすためにも家の雨仕舞に注意した家づくりを行っていくことが大切ですね。

 

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