耐震リフォームのその前に!会社によって全く費用が違うって知ってる?
こんにちは。大阪・和歌山・滋賀を中心に自然素材にこだわった注文住宅を建築している、丹陽社ブログ担当です。
先日、耐震リフォームのご相談をいただいたお客さまで実際にあったお話です。
そのお客さまが弊社より前に調査〜提案をご相談されていた企業様から受け取っていた提案は、建物の内部を全て解体して造り替えるといった内容でした。
しかし、弊社で調査のため伺ってみると現状を活かした一部のリフォームで済むような建物の状態でした。
もちろんのこと、前者と後者のプランでは費用がかなり変わってきます。
ここで耐震リフォームをお考えの皆さまに知っておいていただきたいことは、同じ「耐震リフォーム」のプランでもご提案の内容は企業によって様々だということです。
ではどうしてこのような違うプランが生まれるのかを一つずつ見ていきましょう。
■お金がかかるプランと、費用をおさえたプランの違い
皆さんがお住まいの住宅、建物はそれぞれに構造の特徴を持っています。
戸建住宅でもお部屋の間取り〜仕様、使い方も色々。そこで一つ気をつけたいポイントはお部屋の中でも「リフォームで触ってしまうと高くついてしまう箇所がある」ということ。これは知っておいていただいて損はありません。
例えば和室。和室のリフォームは施工費用が思いの他かかってしまうお部屋です。
歴史があればあるほど「書院」や「床の間」等、その所々に細かな装飾が施され作り込まれています。そのためどこか一部を触ってしまうと連動して次々と必要な工事が発生してしまうのです。
(写真はイメージです)
また、和室は材料にもこだわって造られているケースが多く、復旧に使用する材料も良い材料を用意しなくてはならない。そのため材料費も上がってしまう。そして元の装飾を再現しようとすると、それだけの手間(作業費)がかかります。
ご予算を考慮し、このような箇所を補強計画から省いて設計するかどうかはご相談される会社様(リフォーム会社や工務店、設計事務所など)ごとに違いますので、ご要望と照らし合わせてしっかり見てご判断されると良いと思います。
■工事の施工イメージを持てているかどうかでプランはガラリと変わる
また、もう一つ耐震リフォームをする上で大切なポイントがあります。
プランを提案する上で会社側が設計〜施工までを把握できているか、イメージが付いているかということです。少し踏み込んでお話すると、リフォームを提案している会社にも業態が様々あるのです。
リフォーム会社や工務店でも、設計に関しては設計事務所に委託しているケースもよくあります。この場合、お客さまのご要望が伝わりにくい、ご予算を考慮した工夫が提案しづらいといった懸念が生じやすいです。
また施工管理を行っていない設計事務所であれば、現場の作業や流れ、工事の方法がイメージしづらく、安易に設計しやすい方法が提案として採用されてしまいがちです。すると、費用がかさむ提案になってきてしまうわけです。
■耐震補強リフォームは工夫できる
私達が耐震補強の計画をたてる上でまず心がけていることは、現行の耐震基準に適合させるために建物全体のバランスを考えること。それをご予算を踏まえていかに計画できるかです。
例えば押入れがあれば、押し入れの中で補強計画を考える。
そうすることで、押し入れの天井と床を解体してそこだけに集約して補強箇所を設ければ、他の箇所を触らなくて済みます。これを押し入れ等の隠せる部分以外で解体して実施しようとすると、部屋の内側に施工した一部の壁が出てきてしまったり、床周りも造り替えないといけない手間が発生することも考えられます。
当然床を残して補強しようとすれば、床下に潜り込んだり少し大変な作業はありますが、部分的な工事でできる限り現状を残したまま、そして費用を抑えて耐震補強リフォームをすることも可能なのです。
いかがでしたでしょうか。
私達が何よりも重視すべきは現地調査です。
今のお家の状態を知っていれば、どの程度現状を残し活かせるかがわかります。
耐震補強リフォームをご検討されていて、心配なことがあればいつでもご相談ください。
設計段階〜施工の流れまで、噛み砕いて丁寧にご説明いたします。
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