断面で家を考える
【※2016年9月28日の記事を再編集しています。】
おはようございます。
「和みの一級建築士」オカです。
最近私たちは、大きく吹抜けをとることが多いです。
家全体を同じ温度に保つには、室内での空気の流れを良くすることが必要なのです。
もちろん、家の断熱性能を高め冷暖房にも工夫をしなければなりません。
空間としても大きく広がった吹抜けに8寸角の大黒柱が通っているのは
気持ちの良いものです。
バリバリだと思うんです!
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住宅の設計図で最もなじみのあるのが「平面図」です。
これは家の間取りを上から見たもので部屋の広さや動線が分かりやすいです。
次に見る機会が多いのは「立面図」です。
建物の外観を東西南北から描いたもので、建物の出来上がりが想像できます。
もう一つ建物を理解するうえで欠かせないものに「断面図」があります。
これは建物を垂直に切断した図で、天井や床の高さ、窓や手すりの位置など平面図では分からない情報が描かれています。
たとえば、同じ間取りでも天井の高さや窓やドアの形状が違えば、まったく別の家と思えるほどです。
部屋の内部のデザインが部屋の性格を決めてしまうのです。
断面図では、吹抜けや階段に1階と2階とのつながりを視覚的にも動線的にももつことが検討できます。
家族が上と下に分かれて過ごしていても、お互いの気配が伝わるように工夫をするのです。
吹抜けに面して共用のホールを計画したり、居間に接して階段をつくったりして立体的な広がりを持たせることができます。
間取りを縦に考え工夫することで、太陽光や自然風を効果的に取り入れることができます。
窓は高い位置にあるほうが奥まで光が届きます。
また面積が同じなら、縦型の窓の方が周囲の障害物の影響をうけにくく、均一な明るさを得ることができます。
自然の風は夏の冷房負荷を減らすことができます。
グーグルなどで風の向きを調べてうまく風が流れるように窓の配置を考えます。
このように、断面図をつかって立体的に建物を考えますと、建物により大きな広がりをつくれるんです!