なぜ木は、割れたり反ったりするの?
将来、家を建てるならやっぱり本物の木の家に住みたい!!
一緒に、木の家について色々と勉強していきましょう。
今日は、木はどうして割れたり、反ったりするのか調べてみます。
木のことを知って、もっと木の家づくりを楽しもう!!
家づくりに無垢材を使用したいけど、割れたり、反ったりする事は
やっぱり気になります。 どうしてなんだろう?
どうしたら少しでも割れ、反りを防げるのだろう?
■木の板には、「表」「裏」がある。
・木の表(木表)・・・木の中心から遠くて木の皮に近い板の面
・木の裏(木裏)・・・木の中心に近くて木の皮から遠い板の面
山から伐ったばかりの木材は、水分をたくさん含んでいる。
これは、木が生きていく為の光合成や栄養分の運搬等に必要な水分で、
木が生きていた証拠だが、この水分が抜けて乾燥していく事が原因で
割れたり反ったりする。
木材中に存在する水分は、細胞壁内にある結合水と木部のすき間に存在する
自由水の2種類がある。木が伐られて自由水が抜けている間は、木材の形や
寸法に変化はないが、乾燥が進んで結合水が抜け始めると収縮が始まる。
割れ・反りをできるだけ防ぐには、乾燥していない生材は使わない事
よく乾燥させて水分を少なくしておく。
★木の皮に近い側ほど乾燥が早く、木表側に反る
ついでに木材の乾燥についても調べでおこう。
■木材の乾燥による利点
・乾燥収縮に伴う割れや狂いを少なくする。
・材としての強度を高める。
・加工性や塗装性を上げる。
・軽くなるので運搬や取り扱いが楽になる。
■木材の乾燥法
製材前の乾燥
・葉枯らし乾燥・・・山で丸太の状態で切り倒した木の枝葉をそのままにして、
まだ生きている枝葉が吸い上げる力で乾燥を促す方法
製材後の乾燥
・自然乾燥・・・角材を桟積みして半年以上、外気に当て自然に乾燥させる
ていねいに行なえば細胞の落ち込みが少なく、収縮率も
小さく、含水率にもムラがでない。
広い場所と時間が必要で、天候に左右される。
・人工乾燥・・・乾燥装置により、強制的に乾燥させる。
蒸気式乾燥、高温乾燥、除湿乾燥、減圧乾燥、薫煙乾燥等がある。
時間をかけずに効率よく乾燥できるがコストがかかる。
材によっては、急激な乾燥により割れ、狂いがでる。
できるだけ割れや反りは、少ない方がいいけど、
木材の乾燥による割れ、反りは、天然素材である証拠!
木の家に長く住みたいのなら、割れ、反り、キズはつきもの・・・
本物の素材だから、やがてよい風合いになり、我が家のあじになる
そんな大らかでスローな価値観が必要なのかな。
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