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E-ディフェンス 実物大建築振動実験 ~兵庫県三木市

先日、板倉の家を設計している仲間からメールが来ました。
実物大の伝統木造の建物を阪神大震災のときと同じ地震波で揺らして
伝統木造建物の耐震性を調べる実験があるというのです。

場所はと見ると、兵庫県三木市の防災科学技術研究所だそうです。

伝統構法で建てられた建物は建物自身が揺れて地震の力を吸収して
倒壊を免れるんだと聞いていました。
それが実際に見られると聞いて興味しんしんになってきたんです。

うん!!
大阪から近いじゃないか!

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高速をとばして、車で三木市に向かいました。

ちょうど、Eディフェンスに向かう途中に
筑波大の安藤教授が設計されて、現在施工中の建物があります。
ちょうどいい機会なので、あつかましく現場をのぞきに行きました。

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1階の板倉壁は、建て材が打ち付けてある耐力壁が贅沢に
使ってありました。
構造材も丸太を太鼓に切った大断面の梁が縦横に走っています。

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軒先の部材も力強い大きいものが使ってありました。

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二階部分もふんだんに杉ムク材が使ってあります。

贅沢にムク材をつかっているなぁ・・・・・・。
坪当たり単価はどれぐらいになるんだろう?

安藤先生だからこれだけのものができるのだろうなぁ。
ちょっと圧倒されました。

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施工をしている武川棟梁です。
にこやかに笑って説明してくれてたのに、カメラを向けると
表情が硬くなってしまいます。

別におこっているわけではないんですよ。

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E-ディフェンスの公開実験は1時半からです。
ちょうど、お昼になったときにガストの看板が目に入ってきました。

もうちょっと目的地に近づいてからお昼にしようかと思ったのですが
まっいいかと駐車場に車を停めました。
正解でした。
あとで聞いたのですが、E-ディフェンスの近くにはここしかなく
みんないろいろ探して結局はここにたどり着くらしいんです。

日替わり和定食、ごはんお代わり付です。

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お昼をすませ、ちょっと道を走っていくと広大な敷地に
E-ディフェンスの建物が見えてきました。

いやー、大きいものだ。

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「E-ディフェンス」は、大きなドックのような建物のなかに、
住宅が2か
ら3棟建てられるような振動台があり、
今回は2棟の伝統木造建物が建っていました。

内部に入ると、見学者も多い多い!
ざっと千人はこえているんじゃないのかなぁ・・・・。

受け付けをすませ、ヘルメットを渡されました。
よく見えるように、2階のデッキに陣取りました。

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今回の実験の目的はというと
実物大の伝統木造住宅(切妻瓦葺屋根、土台なしの礎石立ての柱、
その足元を横架材が足固めとして回っている)の2棟を用い
地震時挙動と耐震性能を調べること。
とくに、柱脚部を固定しない礎石立ちの仕様として、足固めの効果と
柱脚部の滑りなどが地震時挙動に与える影響を明らかにすることだそうです。

実験が始まり、建物が揺らされました。
ただ、弱い地震波では遠くからでは、影響が確認できなかったです。
でも、データーはしっかり取られていたようです。

最後のほうの実験で、阪神大震災で実際に起こった地震波での実験が
あったのです。
さすがに、これはすごかった。
今も鮮明に覚えている、最初のしたからドーンと突き上げる衝撃が
建物を襲ったのです。

揺れている時間は一分もなかったんですね。
地震波の影響で、基礎に固定していない礎石立ちの柱の建物は、
全体に15センチぐらい移動したんです。
さすがに、柱とつながっていない束の一部は建物が滑る際に折れているものも
ありました。

でも、そのほかの建物の損傷は外から見ている分にはあまりわからなかったです。
これらのデーターが伝統構法の理論付けに大いに役立つものと思われるのです。

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E-ディフェンスの内部ではヘルメットをかぶらないとダメなんです。
あんまりにあわないなぁ・・・・。

会場では知った顔がけっこうありました。
徳島からは、那珂川杉協同組合から湊さん千里さんがみえていました。
静岡からケンセイホームの中村社長のお姿もお見受けしました。

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実験が終わり、建物の大きな扉が開かれ
建物のそばまで行ってみました。
 
ちょっと観ただけでは、大きな損傷は見られなかったなぁ。

この実験に係わっておられた東海林さんです。
ホントこの方にはお世話になっています。

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実験を目の当たりにしての感想です。

揺れて地震波を吸収することがよくわかったんです。
でも、倒壊するよりは滑るほうが、内部にいる人命を助ける意味では
いいと思いましたが
設備配管などはダメージを受けるだろうなぁ。

これから現代に合う、伝統構法をこれから構築することが
必要なんだろうなと感じたのです。

それからもうひとつ。
倒壊するところまで、実験をしてほしかったな・・・・・。
どんな風に倒壊していくのだろう・・・・・。
と思ってしまったのです。

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