板倉造りについて

板倉造りについて

板倉造りとは

板倉造りは伊勢神宮や正倉院に代表される日本の伝統構法です。柱や梁を木組みで構成するだけでなく、4寸角(120㎜)の柱に溝を彫り、厚さ1寸・幅5寸の杉板を落とし込みます。
それにより、倒壊につながる破壊が生じにくく、杉の持つ柔らかさを活かす構造となっています。
つまり板倉造りは、日本の気候風土に適した地震など災害に強い伝統構法なのです。

丹陽社と板倉造りとの出会い。
なぜここまでこの構法に惚れ込んだのか。 >>

板倉造り板倉造りの家を建てる様子

今、伝統構法が見直されています。

板倉造りの家は、筑波大学名誉教授の安藤邦廣先生が研究され、現代の住まいに合うように開発されました。
昔から使われていた杉無垢材や漆喰などは、調湿性や消臭効果があり、空気がきれいになるのです。
自然の力によって、なんとなく落ち着く居心地のいい家になります。

板倉の家の材料を考える

杉は高温多湿な日本の気候風土のなかで成長がはやく、大木に育ち、素直で加工しやすい木材です。その為、木組みの家である板倉造りには最適です。
また、杉には優れた断熱・保温・調湿効果があり、快適な室内環境を作ってくれます。
板倉の家は、国産杉無垢材を最大限活かして作られています。

自然素材にこだわった健康住宅
伐採された杉材

板倉の家の構造を考える

  1. 伝統的な継手・仕口で組み、金物は基本的には使用しないことで、地震時に変形し地震力を吸収します。
    それにより、地震で変形しても倒壊することのない、修復できる家になります。
  2. 伊勢神宮や正倉院で板倉造りが使われていた頃とは、気候や気温も変化しています。
    現在でも快適に暮らせるように別材(壁は漆喰、床は畳、屋根は瓦など)や断熱材を組み合わせ気密性・断熱性を高めます。
  3. 杉の厚板を使用することで耐震性だけでなく難燃性にも期待できます。
    木は燃えると表面が炭になります。よって内部まで燃えにくいのです。
4寸角構法4寸角構法

板倉造りの性能

壁倍率の大臣認定を取得

平成17年9月に国土交通省より、落とし込み板を木摺で補強する真壁タイプと外周受け材と縦受け材で補強する大壁タイプについてそれぞれ910mm、1820mmの壁長さの合計4種類の落とし込み板壁の壁倍率を取得しました。

壁タイプ/壁長さ910mm1820mm
真壁タイプ2.2倍1.1倍
大壁タイプ1.4倍0.7倍
落とし板壁の性能試験
落とし板壁の性能試験板倉造りの実大実験

防火構造の大臣認定を取得

平成19年5月に壁倍率を有する真壁タイプの木摺り板(24mm)と、落とし込みの厚板(30mm)を合わせて、総厚さ54mmの壁を構成し、防火構造の要求性能である30分間の延焼防止性能を確保しました。
これにより、2階建住宅において準防火地域(床面積500㎡以下)、法22条区域(床面積3000㎡以下)の延焼のおそれのある部分の外壁を木材だけで構成した落とし込み板壁で設計・施工することが可能になりました。

\ 家づくりの資料をお届けします /

無料の資料請求のお申し込みはこちら
板倉造りとは? イベント・見学会お申し込み 資料のご請求 メールでのお問い合わせ